夫婦の貯金、20代・30代の中央値は? 平均ではなく「真ん中」で見る

夫婦の貯金、20代・30代の「真ん中」は?

「同年代の夫婦は、どのくらい貯めているんだろう」。結婚が近づくと、ふたりの貯金のことが気になってくると思います。この記事では、国の調査から20代・30代の夫婦世帯の金融資産と、共働きが当たり前になってきた家計の姿を見ながら、ふたりの貯金の考え方を整理します。

20代・30代の夫婦世帯、金融資産の「真ん中」は?

ふたり以上で暮らす世帯の金融資産(預貯金や株式・投資信託、保険など)を、世帯主の年代別に見ると次のとおりです。

世帯主の年代平均値中央値金融資産を持っていない世帯
20歳代525万円125万円21.6%
30歳代1,096万円311万円17.6%

平均値は、たくさん持っている一部の世帯に引っぱられて高くなります。少ない順に並べたときにちょうど真ん中にくる「中央値」で見ると、20歳代は125万円、30歳代は311万円。平均の4分の1から3分の1ほどです。周りと比べるなら、中央値のほうが実感に近い数字です。

もうひとつ目を向けたいのが、金融資産を持っていない世帯の割合です。20歳代では約5世帯に1世帯でした。結婚式や引越し、新生活の準備で、貯金がいったん大きく減ることは珍しくありません。今の金額だけで焦らず、これから「ふたりでどう積み上げていくか」に目を向けるほうが建設的です。

出典:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」2025年(2025年12月18日公表)。金融資産を保有していない世帯を含む。「保有していない世帯」には、預貯金のうち日常の出し入れ用しかない世帯も含む

ひとり暮らしの世帯の数字は、貯金は「平均」と比べなくていいでまとめています。

共働きは、もう多数派

妻が64歳以下の世帯で見ると、2025年の共働き世帯は1,254万世帯で、専業主婦世帯(358万世帯)の約3.5倍です。共働き世帯のうち、妻がフルタイム(週35時間以上)は542万世帯、パートなど週35時間未満は712万世帯でした。

夫婦世帯の金融資産(2025年)

また、ふたり以上の勤労者世帯の1か月の家計(2025年平均)を見ると、実収入は653,901円、そこから税金や社会保険料を引いた可処分所得(手取り)は532,408円でした。このうち配偶者の収入は107,549円で、家計を支える柱のひとつになっています。

出典:内閣府「男女共同参画白書 令和8年版」(元データは総務省「労働力調査(詳細集計)」)、総務省「家計調査報告 2025年平均」(2026年2月6日公表)

ふたりの貯金を「仕組み」にする3つのコツ

  1. 給料日に先に分ける:残ったら貯める、ではなく、給料が入った日に貯金用の口座へ移す。ふたりとも働いているなら、それぞれが決まった額を「ふたりの貯金」へ移す形がシンプルです
  2. 目的ごとに分ける:結婚式や引越しなど「近いうちに使うお金」と、もしものときの備えや将来のための「すぐには使わないお金」は分けておくと、取り崩しで迷いにくくなります
  3. 数字は「中央値」と「自分たちの目標」で見る:平均と比べて落ち込むより、ふたりの暮らしに必要な額から逆算するほうが続きます

家計の分け方の型は結婚後の家計管理は3つの型、近いうちに使うお金の考え方は結婚資金は「3つの箱」で考えるも参考にしてください。

たとえるなら、健診の「基準範囲」

健康診断の検査値には「基準範囲」があります。これは多くの健康な人が入る範囲の目安で、少し外れたからといってすぐに異常というわけではありません。大事なのは、その人のこれまでの値や生活とあわせて見ることです。貯金の統計も同じで、平均や中央値は「多くの世帯がこのあたり」という目安にすぎません。自分たちの収入や暮らし方とあわせて見れば十分です。

まとめ

  • 夫婦世帯の金融資産の中央値は、20歳代125万円、30歳代311万円(2025年)
  • 平均は一部の世帯に引っぱられるので、比べるなら中央値
  • 共働き世帯は専業主婦世帯の約3.5倍。ふたりで稼いでふたりで貯める時代
  • 給料日に先に分ける・目的ごとに分ける、の仕組みづくりから

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品をおすすめするものではありません。制度の内容は2026年10月時点のものです。

結婚とお金
この記事を書いた人
薬剤師FP 池ゆか

薬剤師/AFP/証券外務員一種。お金とカラダの相談室 代表。29歳のとき、母の闘病と父・祖母の介護が重なり、「体調」と「お金」は切り離せないと実感してFPの資格を取得。薬剤師の視点で、家計・保険・NISA・ライフプランのご相談を全国からオンラインで受けています。シティリビング、読売カルチャーセンターで講師を担当。医療法人・ドクターの方のご相談も。

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