共働き夫婦の生活費、平均はいくら? 家計調査で見る内訳とふたりの決め方

共働き夫婦の生活費、平均はいくら? 家計調査で見る内訳とふたりの決め方

「ふたりで暮らしたら、生活費は月にいくらかかるんだろう」。同棲や結婚を考え始めると、気になるところだと思います。この記事では、総務省の「家計調査」の最新の年平均(2025年)から、世帯の生活費の平均と内訳を見ていきます。統計を読むときの注意点と、ふたりの生活費の決め方もあわせて整理します。

二人以上の世帯の生活費(2025年平均)

家計調査でいう「消費支出」は、いわゆる生活費のことです。税金や社会保険料は含まれません。二人以上の世帯の1か月平均は314,001円でした。内訳は次のとおりです。

費目1か月平均
食料(外食を含む)94,895円
住居(家賃・修繕など)18,678円
光熱・水道24,547円
家具・家事用品13,068円
被服及び履物10,063円
保健医療15,863円
交通・通信45,730円
教育11,939円
教養娯楽32,125円
その他(日用品・交際費・こづかいなど)47,093円
合計(消費支出)314,001円

ただし、この平均は世帯人員2.87人、世帯主の平均年齢60.7歳の世帯の数字です。子育て中の世帯や高齢の世帯も含まれているので、結婚前後のふたり暮らしにそのまま当てはめることはできません。

出典:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」(2026年2月6日公表)、同「家計調査の概要」

人数と働き方で見ると

世帯の人数別に見ると、ひとり暮らしは約17.3万円、2人世帯は約28.1万円でした。ふたりで暮らしても、生活費が「ひとり分×2」になるわけではありません。家賃や光熱費、通信費などを分け合えるからです。

世帯1か月の消費支出
単身世帯約17.3万円
2人世帯約28.1万円
3人世帯約32.4万円
夫婦共働き(夫婦と子1人・世帯主60歳未満の勤労者世帯)360,798円
夫のみ働く(同じ条件)340,391円

共働きの世帯は、夫のみが働く世帯より実収入が約11万円多い一方(734,116円と620,467円)、生活費の差は約2万円でした。毎月の黒字(収入から生活費と税金・社会保険料を引いた残り)は230,221円と161,570円で、約6.9万円の差があります。ふたりで働く強みは、生活費を大きく増やさずに「残せる額」を増やせるところにあります。

出典:公益財団法人 生命保険文化センター「世帯の人数、共働き世帯かによって家計の状況はどう違う?」(総務省「家計調査年報」2025年をもとに作成)

住居費は「低く見える」ことに注意

統計の住居費が低く見える理由

統計の住居費18,678円を見て「意外と安い」と感じたかもしれません。これには理由があります。

  • 持ち家の世帯が多い:二人以上の世帯の持家率は87.3%。家賃のかからない世帯が平均を下げています。世帯主が40歳未満の世帯では65.4%で、賃貸の世帯も少なくありません
  • 住宅ローンの返済は生活費に入らない:家計調査では、ローンの返済は「借金返済」として消費支出とは別に扱われます
  • 家賃地代の平均は8,095円:これは家賃を払っていない世帯も含めた平均です

賃貸で暮らすふたりなら、統計の住居費ではなく、実際の家賃に置きかえて考えるのがおすすめです。

出典:総務省統計局「2025年(令和7年)家計の概要」(家計調査年報)、同「家計調査の概要」(収支項目の定義)

ふたりの生活費の決め方

  1. 固定費を先に書き出す:家賃、光熱・水道、通信、保険など、毎月ほぼ同じ額が出ていくものを並べます
  2. 統計は「抜けもれチェック表」として使う:上の費目一覧と見比べて、見落としている項目がないかを確かめます。金額を平均に合わせる必要はありません
  3. 共通の財布に入れる額を決める:収入の比率で出し合うか、同じ額ずつにするか。ふたりが納得できる方法を選びます

家計の分け方の型は結婚後の家計管理は3つの型でくわしくまとめています。

たとえるなら、子どもの薬は「体重」で量を決める

子どもの薬は、年齢だけでなく体重を見て量を決めます。同じ年齢でも、体の大きさが違えば合う量が違うからです。生活費も同じで、平均はあくまで目安です。住んでいる地域、住まいが賃貸か持ち家か、ふたりの働き方によって「合う量」は変わります。平均に合わせるより、ふたりの暮らしに合わせて決めるほうが、無理なく続きます。

まとめ

  • 二人以上の世帯の生活費は月314,001円、2人世帯は約28.1万円(2025年)
  • 共働き世帯は収入が多くても、生活費の差は約2万円
  • 持ち家の世帯が多いため、統計の住居費は低く見える。賃貸なら実際の家賃で考える
  • 統計は抜けもれチェックに使い、金額はふたりの暮らしに合わせて決める

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品をおすすめするものではありません。制度の内容は2026年10月時点のものです。

結婚とお金
この記事を書いた人
薬剤師FP 池ゆか

薬剤師/AFP/証券外務員一種。お金とカラダの相談室 代表。29歳のとき、母の闘病と父・祖母の介護が重なり、「体調」と「お金」は切り離せないと実感してFPの資格を取得。薬剤師の視点で、家計・保険・NISA・ライフプランのご相談を全国からオンラインで受けています。シティリビング、読売カルチャーセンターで講師を担当。医療法人・ドクターの方のご相談も。

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