結婚・出産・住宅の費用はいくら?10年ライフプランを5行で書く方法

結婚・出産・住宅の費用はいくら?10年ライフプランを5行で

「ライフプラン」と聞くと、細かい予定表を作らなければいけない気がして手が止まりませんか。この記事では、主なライフイベントの費用の目安と、10年のライフプランを5行だけで書く方法を紹介します。

みんなのタイミング(全国平均)

項目2025年
平均初婚年齢夫31.0歳/妻29.7歳(概数)
第1子出生時の母の平均年齢31.0歳(概数)
婚姻件数48万9,158組(前年より4,066組増)

あくまで平均で、早い・遅いはありません。ただ、20代後半〜30代の10年間に、結婚・出産・住まいといった大きなライフイベントが重なりやすいことがわかります。

出典:厚生労働省「令和7年(2025)人口動態統計月報年計(概数)」(年齢)、同「令和7年(2025)人口動態統計(確定数)」(2026年9月公表、婚姻件数)

主なライフイベントの費用の目安

主なライフイベントの費用の目安(結婚・出産・住まい・教育)
イベント費用の目安補足
結婚(挙式・披露宴)約299万円ご祝儀総額の平均は約187万円、自己負担額の平均は約159万円。それぞれ回答した人が違うため、差し引きは一致しません
出産(正常分娩)約52万円2024年度の平均。出産育児一時金(原則50万円)でおおむね賄える水準
住宅4,215〜5,882万円建売住宅4,215万円/土地付注文住宅5,313万円/マンション5,882万円(全国、2025年度)
教育(幼稚園〜高校の15年間)614〜1,969万円すべて公立614万円/すべて私立1,969万円
高校入学〜大学卒業(7年間)約743〜1,083万円国公立743万円/私立文系952万円/私立理系1,083万円(入学費用+在学費用)

出産については、2026年に成立した健康保険法などの改正で、出産費用を健康保険から給付する仕組みへ見直すことが決まり、公布から2年以内に始まる予定です。始まる時期や内容は、これから決まる部分があります。

出典:リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」(2026年1月)/厚生労働省 第201回社会保障審議会医療保険部会 資料(2025年10月)、同「健康保険法等の一部を改正する法律案の概要」/住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」(2026年7月)/文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(2026年1月訂正版)/日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」

ライフプランは「予定」ではなく「希望の順番」

  1. 順番を決める:結婚・引っ越し・転職・出産・住宅は全部いっぺんには来ない。「どれを先にしたいか」だけ決める
  2. 大きい支出に印をつける:一度にまとまったお金が出る時期が「貯めておく時期」の目印になる
  3. 変わったら書き直す:相手ができた、仕事が変わった。年1回書き直すのが前提

10年ライフプランは5行だけ

行書くこと(例)
年齢29 → 39
仕事今の会社 → 転職? 独立? 働き方
住まい賃貸 → ふたり暮らし → 購入? 街は?
家族結婚 → 子ども → 親のこと
大きな支出結婚式・引っ越し・出産・車・住宅の頭金

コツ:右端の「10年後」を先に書いてから、間を埋めていきます。空欄はそのままでOKです。

書いてみる:29歳・Bさんの10年ライフプラン

たとえば、29歳で結婚を考えているBさんが5行を埋めると、こんなイメージになります(架空のモデルケース)。

今2年後4年後6年後10年後
年齢29歳31歳33歳35歳39歳
仕事今の会社今の会社育休→復職時短勤務フルタイム?
住まいひとり暮らしふたりで賃貸賃貸購入を検討持ち家?
家族交際中結婚第1子子ども小学生
大きな支出結婚式・引っ越し出産住宅の頭金

並べてみると、2〜6年後に大きな支出が集中していることが一目でわかります。この「集中する時期」に向けて、今から少しずつ準備しておけばいい、というのが見えてくるのがライフプランのいちばんの効果です。

大きな支出から逆算する:毎月いくら貯める?

Bさんが2年後の結婚式に向けて、自己負担の平均(約159万円)を用意したい場合で計算してみます。

準備したい額期間毎月の積立額ふたりで分けると
約159万円24か月約6.6万円ひとり約3.3万円

「159万円」と聞くと大きく感じますが、月の金額にすると、ぐっと現実的になります。結婚式をするかどうか、規模をどうするかも含めて、結婚資金は「3つの箱」で考えるも参考にしてください。

たとえるなら「地図アプリの経路」

地図アプリは目的地を入れると経路が出て、渋滞があれば別ルートを出し直してくれます。ライフプランも同じで、大事なのは目的地(10年後の暮らし)を入れること。いつ何をするかという経路は、途中で何度でも再検索してかまいません。

お金の置き場所は「いつ使うか」で決める

置き場所入れるお金
貯める(預金)2〜3年以内に使うお金。結婚式・引っ越し・出産。目安は生活費の3〜6か月分+直近のイベント費用
備える(保険)起きたら困ることへの備え。結婚・出産のタイミングで見直す人が多い
増やす(NISAなど)10年以上使わないお金。短期で使うお金は入れないのが大原則

NISAは投資の利益に税金がかからない制度で、つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円、非課税で持てる上限は1,800万円、期間は無期限です。2027年1月からは、つみたて投資枠を0〜17歳の子どもも使えるようになります(年60万円、上限600万円)。投資は元本が減ることもあるため、「10年以上使わないお金」で考えるのが前提です。制度の詳細は金融庁の特設サイトで確認できます。

出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」、財務省「令和8年度税制改正」

まとめ

  • 20代後半〜30代の10年に、結婚・出産・住まいのイベントが重なりやすい
  • 主なライフイベントの費用は、全国の調査で目安をつかめる
  • ライフプランは「希望の順番」。5行だけ、10年後から書く
  • 大きな支出は「月いくら」に直すと現実的になる
  • お金の置き場所は「いつ使うか」で決める

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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品をおすすめするものではありません。制度・統計の内容は2026年10月時点のものです。

結婚とお金
この記事を書いた人
薬剤師FP 池ゆか

薬剤師/AFP/証券外務員一種。お金とカラダの相談室 代表。29歳のとき、母の闘病と父・祖母の介護が重なり、「体調」と「お金」は切り離せないと実感してFPの資格を取得。薬剤師の視点で、家計・保険・NISA・ライフプランのご相談を全国からオンラインで受けています。シティリビング、読売カルチャーセンターで講師を担当。医療法人・ドクターの方のご相談も。

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