婚活で「お金の話」はいつ、どう切り出す? 相手に求める条件の変化から考える

婚活の「お金の話」はいつ、どう切り出す?

婚活をしていると、「お金の話はいつ、どこまでしていいの?」と迷う場面があると思います。早すぎると条件ばかり見ているように思われそうで、遅すぎると後から「こんなはずじゃなかった」となりそうで。この記事では、国の調査から見える「結婚相手に求めること」の変化と、段階ごとに話しておきたいお金のことを整理します。

相手に求めることは、変わってきている

国の調査で、いずれ結婚するつもりの18〜34歳の未婚者に、結婚相手を選ぶときに何を重視・考慮するかをたずねています。その変化を見ると、次のような流れがあります。

項目以前2021年
男性が相手の「経済力」を重視・考慮する26.7%(1992年)48.2%
女性が相手の「家事・育児の能力や姿勢」を重視する43.6%(1997年)70.2%

男性は相手にも稼ぐ力を求めるようになり、女性は相手にも家事や育児を担う姿勢を求めるようになっています。「ふたりで働いて、ふたりで暮らしを回す」ことが前提になりつつある、と読むことができます。そうなると、お金の話は避けて通れません。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(2021年)」報告書 第Ⅰ部 図表3-2-1。対象は「いずれ結婚するつもり」と答えた18〜34歳の未婚者

お金の話は「段階ごと」に

お金の話は、一度に全部しなくて大丈夫です。関係の深まりに合わせて、少しずつ話す内容を増やしていくイメージです。

お金の話は「段階ごと」に増やしていく
段階話しておきたいことまだ聞かなくていいこと
出会い〜何回かのデートお金の使い方の好み(外食・旅行・趣味など)年収・貯金額
交際が深まったら働き方の希望、住みたい場所、休日の過ごし方具体的な金額
結婚を考え始めたら貯金のペース、借入や奨学金の有無、家計の分け方のイメージ—
プロポーズ・両家あいさつの前結婚資金、住まい、子ども、仕事の続け方などのライフプラン—

最初のころに知りたいのは、金額よりも「お金をどう使う人か」です。週末は外で過ごしたい人か、家でゆっくりしたい人か。旅行や趣味にかけたい人か、貯めることに安心を感じる人か。こうした好みは、デートの会話の中で自然にわかってきます。

なお、婚活のプロフィールなどで「年収」として書かれる数字は、ふつう税金や社会保険料が引かれる前の「額面」です。実際に暮らしに使えるのは、そこから差し引かれたあとの「手取り」なので、数字だけで暮らしのゆとりを判断しないようにしたいところです。

切り出し方の3つのコツ

  1. 自分から先に話す:「私はこういうことにお金を使うのが好き」と先に伝えると、相手も話しやすくなります
  2. 「いくら」より「どうしたい」:金額を聞くより、「将来どんな暮らしがしたい?」から入ると、責められている感じがしません
  3. 違いを見つけたら、すぐ答えを出さない:価値観が違うのは当たり前です。「どう合わせていくか」を一緒に考えられるかどうかのほうが大切です

借入や奨学金の返済は、言い出しにくい話題のひとつです。ただ、結婚後の家計に関わるので、結婚を考え始めた段階では共有しておきたいところです。返済があること自体より、隠されていたことのほうが、信頼に響きやすいものです。

たとえるなら、薬局の「初回の質問票」

薬局で初めて薬を受け取るとき、アレルギーや副作用が出たことがあるか、ほかに飲んでいる薬はあるか、といった質問票を書くことがあります。最初に聞くのは、安全のために知っておきたいことだけ。くわしいことは、通ううちに少しずつ聞いていきます。婚活のお金の話も同じで、最初から全部を聞き出す必要はありません。関係に合わせて、聞くことを少しずつ増やしていけば十分です。

結婚が見えてきたら

結婚を考える段階に進んだら、ふたりのお金をどう分けるか、結婚資金をどう準備するかも話題になってきます。結婚後の家計管理は3つの型、同棲するときのお金の分け方、結婚資金は「3つの箱」で考えるもあわせて読んでみてください。

まとめ

  • 男性は相手の経済力を、女性は相手の家事・育児の姿勢を求めるようになっている(2021年)
  • お金の話は一度に全部せず、関係の段階に合わせて少しずつ
  • 最初は金額より「お金をどう使う人か」を知る
  • 借入や奨学金は、結婚を考え始めたら共有しておく

あわせて読みたい

もっと具体的に整理したい方へ

記事の内容を、ご自身の収入や予定に当てはめて整理したい方には、オンラインの個別相談をご用意しています。その場でお申し込みを受けることはなく、「今日は整理だけで」でも大丈夫です。

個別相談のご案内を見る

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品をおすすめするものではありません。内容は2026年10月時点のものです。

結婚とお金
この記事を書いた人
薬剤師FP 池ゆか

薬剤師/AFP/証券外務員一種。お金とカラダの相談室 代表。29歳のとき、母の闘病と父・祖母の介護が重なり、「体調」と「お金」は切り離せないと実感してFPの資格を取得。薬剤師の視点で、家計・保険・NISA・ライフプランのご相談を全国からオンラインで受けています。シティリビング、読売カルチャーセンターで講師を担当。医療法人・ドクターの方のご相談も。

薬剤師FP 池ゆかをフォローする
タイトルとURLをコピーしました